ふうせんサウンド「巨人の耳」

これまでに存在しなかった“聴くための”作品(装置)を作ってみたいと考えていた。音は、これまで加工し作り出すことに注力してきた歴史があり、サウンド・アートの歴史をみても聴くことについての作品はあまり存在しなかったからである。
このふうせんサウンド「巨人の耳」は、巨大なアドバルーンに自作の小型マイクロフォンを取り付け、上空から俯瞰した音を聴くための作品である。茨城県取手市に設置した利根川サイクルステーションからは、肉眼では確認することができない遠くの街の音や利根川の河川敷の様子を聴くことができた。また、広島県広島市中区南吉島にあるボートパーク広島に設置した際は、海上のどこか遠くで行っている作業の様子や機械の音などを、波が刻む緩やかな音のリズムの中で聴くことができた。

・取手アートプロジェクト2006
・広島アートプロジェクト2008

2月 1, 2023